お米の栄養機能性【小麦粉との比較】
五訂増補:日本食品標準成分表による
栄養素 | 栄養機能表示 |
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カルシウム (Ca) | カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。 |
鉄(Fe) | 鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。 |
マグネシウム(Mg) | マグネシウムは、肩こりや動脈硬化を防ぐ重要な栄養素です。また、カルシウムと共に骨や歯の形成に必要な栄養素であり、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。 |
銅(Cu) | 銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。また、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成に役立ちます。 |
亜鉛(Zn) | 亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。また、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素でもあり、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立ちます。 |
ビタミンE(トコフェロール) | ビタミンEは、その抗酸化作用により体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンB1(チアミン) | ビタミンB1は、炭水化物からエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンB2(リボフラビン) | ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
ナイアシン (ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ビタミンB3) | ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
ビタミンB6 (ピリドキシン) | ビタミンB6は、タンパク質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
葉酸 (ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸) | 葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。また、胎児の正常な発育に寄与する栄養素でもあります。 |
パントテン酸 (ビタミンB5) | パントテン酸は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 |
上記表現は、厚生労働省許可栄養機能食品に認められている表示になります。
その他、米に含まれる有効成分
γ-アミノ酪酸 (ギャバ:GABA) | 玄米には天然のGABAが多く含まれており、脳に存在する神経伝達物質として、ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせリラックス状態をもたらす作用があります。 |
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イノシトール | ビタミンB様物質であり、動脈壁や肝臓に脂肪が蓄積するのを予防するとされ、セロトニン異常に起因するうつ病、パニック障害、強迫性障害に有効とされる研究結果もあります。 |
フィチン酸 (IP6) (イノシトール6リン酸) | 尿路結石や腎結石の予防、歯垢形成の抑制、大腸がん、乳がん、肺がん、皮膚がんの予防に役立つ可能性があり、抗がん作用や抗腫瘍作用、抗酸化作用による治療への応用が期待されて研究が進められています。 |
γ-オリザノール | 米糠の脂質に含有される、フェルラ酸とステロールとが縮合したエステル類の総称であり、コレステロールの吸収抑制作用、更年期障害に効用があります。また、皮膚の老化防止作用、紫外線吸収作用があります。 |
フェルラ酸 | アルツハイマー病の原因物質であるβーアミロイドペプチドによる脳内の炎症やアセチルコリンの低下を制圧し、記憶・学習障害を緩和する研究結果があります。 |